シンシナティキッド(THE CINCINNATI KID)はアメリカの映画で1965年10月に初公開されました。若いポーカー賭博師の挑戦と挫折も含めて見応えのある映画です。主人公はスティーヴ・マックィーン演じるシンシナティキッドでスタッドポーカーの名人です。
スティーヴ・マックィーンが演技派俳優としての地位を築くきっかけにもなった名作です。
(主演のスティーヴ・マックィーン)
人間関係の描写が卓越!
そしてある時、30年間もポーカー界で王者として君臨する男が彼の住む街へやってきました。彼らはお互いに王者の座を賭けて勝負するのです。
しかしこの映画の面白いところはポーカーの勝負だけではなく、内容の半分以上を占めるシンシナティの人間関係や日常生活なのです。
恋愛あり!男気あり!
女性との関係もあり、この2人の女性がかわいらしいタイプと小悪魔タイプで正体反対なのも面白いです。しかも小悪魔な女性は親友の妻というなんとも危うい関係です^^;
そして親友のディーラーとの友情が絡み合う心の揺れ・・・、こちらも密かな見所です。人情、男気、貫禄など様々なものを感じることができます。
少年とのコイン勝負!
また冒頭とラストで少年とのコイン勝負、このシーンは単純なようでシンシナティの心理をしっかりと表現している名シーンです。
冒頭では自信たっぷりで負けることを知らない彼がラストではどんな風に変化しているのか、そしてどう行動しようとするのかも目が放せません^^
レイ・チャールズの歌声
そしてもう1つ注目しておきたいのが、エンディングで流れる盲目のピアニストであるレイ・チャールズが歌う曲です。
歌詞の最初からすでにじんと染み入る歌声で思わず聞き入ってしまいます。勝負の場所がジャズの本場として知られるだけに彼の曲はまさにぴったりだと言えます。
【シンシナティキッド】
1965年製作、アメリカ
上映時間:103分
監督:ノーマン・ジュイソン
脚本:リング・ラードナー・Jr、テリー・サザーン
主題歌:レイ・チャールズ
<キャスト>
シンシナティ・キッド (スティーヴ・マックィーン)
メルバ (アン・マーグレット)
シューター (カール・マルデン)
ランシー・ハワード (エドワード・G・ロビンソン)
クリスチャン (チューズデイ・ウェルド)
レディ・フィンガーズ (ジョーン・ブロンデル)
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