2016年3月にアメリカの経済誌「フォーブス」が2016年版の世界長者番付を発表したというニュースが届きました。
堂々の第一に輝いたのはマイクロソフト創設者のビル・ゲイツ氏で、3年連続のトップとなりました。
シェルドン・アデルソン氏が第22位にランクイン
カジノオーナーの中で一番上位にランクインしたのは、ラスベガスサンズ・グループの会長を務めるシェルドン・アデルソン氏で第22位でした。純資産は252億ドル(約2兆8700億円)で、前年の18位から4ランクダウンとなりました。
ラスベガスサンズ・グループはアメリカ・ラスベガスに拠点をおくアメリカ最大のカジノ運営会社として知られています。アメリカ国内だけでなく、マカオ(サンズマカオ、ヴェネチアンマカオ、ザ・プラザ・マカオ、サンズコタイセントラル)やシンガポール(マリーナベイサンズ)にもIR施設を運営しています。
※ラスベガスサンズ・グループが運営する主なカジノ施設
⇒ 巨大カジノリゾートホテルのザ・ヴェネチアン・マカオ
⇒ マリーナベイサンズでカジノを初体験!
呂志和氏が第151位で大幅ダウン
シェルドン・アデルソン氏に次いでカジノオーナーで長者番付にランクインしたのは、ギャラクシーエンターテイメント・グループ会長の呂志和氏で第151位でした。純資産は76億ドル(約8700億円)で、前年の82位から大幅に順位を落としてしまいました。
昨年にはマカオのコタイ地区の旗艦IR施設「ギャラクシーマカオ」の第2期拡張部とブロードウェイマカオを同時オープンさせています。
※ギャラクシーマカオの詳細ページ
⇒ マカオで人気のカジノリゾート「ギャラクシー・マカオ」
2016年も厳しい状況が続くと予想
シェルドン・アデルソン氏と呂志和氏は共にカジノ産業の大物として知られています。
中国の反腐敗キャンペーンの影響で、2015年におけるマカオのカジノ収入が約2,308億パタカ(約3兆4,700億円)となり、2014年の約34%近く減少したことが今回の世界長者番付のランクダウンに大きく影響しているようです。
※マカオカジノの収入減少の詳細ページ
⇒ マカオのカジノが中国の反腐敗・汚職摘発キャンペーンの影響で34%の収入減少
去年に引き続いて、今年もマカオカジノ市場は厳しい状況が続くと予想されていますが、売上減少をどの程度まで抑えられるかという点に注目していきましょう。
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