2015年2月7日、千葉県がカジノ誘致検討に関して今年度限りで休止する方針で動いているということが読売新聞から届きました。
千葉県ではカジノを含む統合型リゾート(IR)の誘致を巡って、カジノ経済効果などのメリット以外にも、カジノによる生活環境の悪化などの課題が数多く列挙した調査報告書がまとめられていました。
(千葉県庁)
「生活環境の悪化の恐れ」などのデメリット
具体的には、「生活環境の悪化の恐れ」や「ギャンブル依存症などの社会的コストの増加」などのデメリットが挙がりました。
また、カジノ周辺の大型複合施設建設に関しても、「地元商店からの顧客流出の恐れがある」というマイナス面の意見がありました。
報告書は市町村向けの『参考書』としての意味合い
今回の調査報告書の文末には、「経済効果や課題などを整理して、地域住民との合意形成を図ることが重要です。各市町村は報告書を有効に活用してほしい。」と結ばれています。
千葉県の制作企画課は、カジノ誘致検討を休止する理由を「法案を巡る現状を踏まえて判断した」としながらも、「報告書は市町村向けの『参考書』としての意味合いで作成した。IRを誘致したい市町村に協力しないということではない」とコメントしています。
カジノ法案成立も不透明
以前から国会ではカジノ法案における議論が何度もされていますが、法案成立までこぎつけることができていません。
※カジノ法案の関連ページ
⇒ 今国会におけるカジノ法案の成立を断念する方針に転換
議員の中でも慎重論が根強く、カジノ法案成立の見通しが立っていない状態です。
最近、カジノ関連における明るいニュースがなかなかありませんが、日本国内におけるカジノ誕生に向けて、一歩でも前進してもらいたいですね!
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