2014年3月28日、ロシア政府がウクライナ南部に位置するクリミア地域にカジノやホテルを併設したリゾート施設を建設する計画を検討しているというニュースが届きました。
つい先日、ロシアはクリミア自治共和国を軍事的に制圧したばかりですが、このクリミア地域をロシアの経済復興の一手として活用しようと計画しているようです。
(クリミアの街並み)
現在4つの地域でカジノが可能
もし、クリミア地域でのカジノが創設されれば、この地域一体を業が税制優遇を受けられる「特別経済区」の一部にする計画のようです。
現在、ロシアではカジノなどのギャンブルが禁止されていて、クラスノダール地方やカリーニングラード、アルタイ地方、ウラジオストクの4地方のみ指定地域として、カジノが楽しめることになっています。
※ウラジオストクのカジノ計画に関する詳細ページ
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ロシア財政の圧迫を軽減するための一手
併合したクリミアを整備するために莫大な資金が必要になると見込まれています。具体的には手厚い補助金だけでなく、交通機関やリクリエーション施設向けの38億ドル(約3,871億円)を含む投資が必要になると言われています。
また、シルアノフ財務相は「ロシア全体において、今年のGDP成長率は政府が掲げていた2.5%の目標には届かないだろう」と国営テレビ放送でコメントしていました。
ロシアの主導力が大きなカギ
ロシア全体の財政を圧迫する恐れがあるため、クリミア地域でカジノを開設して財政負担を少しでも軽減したい考えもあるようですね!
ロシアのクリミア併合は各国の反発もあり、まだまだ物議を醸しだしそうなデリケートな国際問題です。クリミアにカジノが誕生するかどうかは、ロシアの主導力が大きなカギを握りそうです。
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