2016年5月17日、長崎県と佐世保市がマカオで開催されているカジノ見本市「G2Eアジア」に出展したというニュースがマカオ新聞から届きました。『G2Eアジア』は世界各国のカジノ関連企業(スロットマシンなどの開発メーカーやサービスプロバイダーなど)が出展するイベントです。
アジアを中心としたカジノ運営企業が視察に訪れ、各メーカーにとっては大きなビジネスチャンスの場として活用されています。毎年開催されているイベントで、今回で10回目の開催となっています。今年は5月17日~19日の3日間開催されました。
(『G2Eアジア』の公式サイト)
日本国内のメーカーも複数社が出展
G2Eアジアのイベントには日本国内のメーカーも複数社が出展しています。そんな中、長崎県と佐世保市がそれぞれ2名ずつ職員を派遣して積極的にIR誘致活動を展開しました。
IR誘致に名乗りをあげる東京や大阪などの複数の競争相手が存在する中、長崎県・佐世保市IR推進協議会では、地域の合意形成、県全体及び九州全体への波及効果、実現可能性がIR施設の選定において大きな判断基準になると考えています。
「G2Eアジア」の公式サイト内でコメント
長崎県と佐世保市は『G2Eアジア』の公式サイト内で下記のようなコメントを英語で発表してIR施設の誘致に動いています。
『G2Eアジア』の公式サイト内で掲載されている日本語訳はこちらです。
「日本の長崎県庁と佐世保市を代表して、長崎県佐世保市を『IR(Integrated Resort)』施設の候補地として紹介したいです。日本国内では、カジノを合法化することの請求は、国会で熟考中です。カジノが合法化されることになれば、2つまたは3つの地域がIR施設の建設場所に選ばれます。
美しい性質と美味しい食物、独特の歴史による魅力的な観光地として知られている長崎は、日本のIR施設運営における最適な場所の1つであると考えています。」
(長崎県と佐世保市のコメントが掲載されちえる『G2Eアジア』の公式サイト内のページ)
G2Eアジア出展の狙い
既にアメリカのラスベガスやマカオを拠点にカジノ施設を運営しているいくつかの企業が日本進出の意向を示しています。
特にラスベガス・サンズは日本のIR施設の建設・運営に大きな関心を寄せています。代表を務めるシェルドン・アデルソン氏は以前のインタビューで「必要なら100億ドルの投資も辞さない」とコメントしてます。
※ラスベガス・サンズの日本進出に関するページ
⇒ カジノ運営会社のラスベガス・サンズが日本事務所の開設へ動く
しかし、これらのカジノ運営企業は東京や大阪などの大都市を中心に活動をしているのが現状で、この状況をなんとか打破すべく、長崎県と佐世保市は今回の「G2Eアジア」に出展することになりました。
カジノ法案は先行き不透明
日本国内のカジノ法案の現状は見通しが悪く、全然進展していかない状況となっています。
また最近では、日本バトミントン選手が闇カジノに通っていたというニュースも報道され、カジノに関して非常にイメージが悪くなっています。
カジノ法案に関しては先行き不透明な状況が続きますが、少しずつでも良いので一歩一歩進展してもらいたいところです。
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