2015年3月30日、カジノを含む統合型リゾートを推進する議員連盟(通称:IR議連)は同日に開催した総会でIRを解禁するための法案を今国会に再提出することを承認したというニュースが届きました。
法案の提出時期は4月初旬になると予想
議連の岩屋毅幹事長(自民党)は同日、開催された総会で「与党内はもちろん、各党とも十分協議をして、環境が整い次第、できるだけ早期に国会に出したい。法案を出す以上は必ずこの国会で成立させるという決意を持って取り組みを強化していきたい」と語っていました。
総会後、記者団から具体的な再提出の時期についても質問されていましたが、「明言することは避けたい」と述べていました。
関係者の間では、法案の提出時期は4月初旬になると予想されています。
(3月30日に開催された総会の模様)
日本人の入場に一定の制限を設ける規定を追加することも了承
昨年の通常国会でカジノ法案は十分な審議時間が取れずに継続審議となり、続く臨時国会においても衆院が解散してしまったため廃案となりました。
今回の再提出においては、青少年などへの悪影響を防ぐために、日本人の入場に一定の制限を設ける規定を追加することも了承されたようです。
連立与党の公明党に配慮して提出は見送り
公明党の井上義久幹事長は27日の記者会見で、議連メンバーによる法案提出は「きちんと与党政策責任者会議で議論することが前提」と発言していました。
さらに議連副幹事長で同党の遠山衆院議員は30日の総会で、法案の扱いについて与党の政調会長間で慎重に協議をするよう求めました。
カジノ法案は今回の総会後にも提出する予定でしたが、これらの動きに加えて、法案に慎重で党内手続きが済んでいない連立与党の公明党に配慮して、30日の提出は見送られる格好になりました。
カジノ法案成立は公明党の動きが大きく影響する
現在、公明党は今回の共同提出に加わらない姿勢を見せていますが、同党議員もIR議連に参加していて、与党内の協議終了まで法案提出を保留するようです。
カジノ法案提出及び成立を実現させるには、国内のカジノ運営において慎重な姿勢を示している公明党の動きが大きく左右することになりそうです。
まだまだどうなるのか全然予測できない状況ですが、今後の動きを注意深く見守っていきましょう!
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