2015年2月19日、東京・大手町の産経プラザで「カジノ合法化。そのとき日本の経済・産業は」をテーマにシンポジウムを開催されました。
フジサンケイビジネスアイが主催となって、政治や観光・医療・遊技産業のさまざまな立場から、午前・午後にわたりカジノ合法化に関する講演とパネルディスカッションが行われました。
(パネリストとして参加した田原総一朗氏)
カジノ議員連盟の再結成を予定
まず午前の部では、国際観光産業振興議員連盟(IR議連)幹事長を務める岩屋毅衆議院議員が登壇しました。
岩屋議員はカジノを含むIR法案の進捗状況について語りました。その中で昨年の選挙によって議員の顔ぶれが変わってしまったため、新たに呼びかけて議員連盟を再結成する予定だと述べています。
また、既に政府内に実施法のチームが立ち上がっている状況にあり、各党に再度確認を取って、それほど遠くない時期に国会へ再度提出をして、カジノ推進法の成立を目指したいと意欲を示しました。
カジノ建設の危険性を主張
岩屋議員の後、立教大学観光学部交流文化学科の稲垣勉教授が講演しました。
稲垣教授は講演の中で、カジノの建設はそれなりの誘客効果を持つかもしれないが、その一方で「日本のインバウンドが作り上げてきた価値を破壊する危険を秘めている」と警鐘を鳴らした。
ギャンブリング障害に関する見解
午後の部では、国立病院機構久里浜医療センターの河本泰信精神科医長がギャンブル依存問題について講演をしました。
医学的な観点からギャンブリング障害に関する見解を、「診断根拠」「何が原因か」「治らないのか」「どうやって治すのか」「それでも楽しく続けたい場合には」の全5項目に分けてわかりやすく説明してくれました。
白熱のパネルディスカッション
そして最後の講演では、ぱちんこジャーナリストのPOKKA吉田氏が、カジノ法制化によってもたらされるパチンコ業界への影響について独自の考えを述べました。
カジノとパチンコにおける両者の微妙な相関関係について、運営スキームの法的整合性や依存対策などに関して詳しく語っていました。
その後、ジャーナリストの田原総一朗氏を特別パネリストに迎えて、パネルディスカッションを実施しました。
各パネリストはお互いの考えをぶつけ合いながら熱いトークを繰り広げていました^^
カジノへの理解を深めるきっかけになれば・・・
このようなカジノ関する様々な考えを持つ方々を迎えて開催されるシンポジウムの開催はとてもよいことだと思います。
特にパネルディスカッションなどは、互いの考えや主張を理解するためには非常に有効な方法です。
これからも今回のようなシンポジウムが定期的に開催されることで、カジノに関する理解を深めることができればよいですね!
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