2014年8月19日、アメリカのカジノ運営会社であるMGMリゾーツ・インターナショナルが移転が予定されている東京・築地にある中央卸売市場の跡地をカジノ施設の建設地として候補に挙がっているというニュースがブルームバーグから届きました。
今年の3月にIR施設建設の可能性を調査
MGMリゾーツ・インターナショナルでは、今年の3月に築地市場を訪問して、カジノを含めたIR施設建設の可能性を調査していました。
「築地市場は東京都が保有していて、単独の地権者であればIR施設の建設はスムーズに実現出来るだろう」と関係者も予測しています。
(MGMリゾーツ・インターナショナルの公式サイト)
広大な広さとアクセスの良さ魅力
カジノを含むIR施設の候補地として検討されている築地市場全体の敷地面積は、約230,833平方メートルもあり、東京ドームで換算すると約5つ分の大きさを誇ります。
また、築地地域は銀座からも徒歩圏内という距離で、さらに外国人観光客が利用するホテルのある日比谷周辺にも近いという立地の良さがあります。
市場の老朽化や効率化などを理由に、東京都は豊洲地区に移転することを決定していて、2015年度中の新建物の完成を目指して工事が実施されている状況です。
(カジノ建設の候補地に挙がっている築地市場)
舛添都知事はカジノに関して慎重な姿勢
一方、東京都・都市整備局の佐藤まちづくり推進担当部長によると、築地市場の跡地利用について、カジノを含むIR施設の建設に関しては「対象とするかどうかも現時点で未定」と語っています。ただ「新市場への移転コストなどから、一部を民間に売却するのは有力な案の1つ」ともコメントをしています。
また、舛添東京都知事は以前の会見でカジノ導入について質問された際、法的な問題点などを指摘した上で「私にとってこれは優先課題ではありません」とコメントをしていて、カジノ誘致に関してそれほど積極的な姿勢を示していません。
お台場に次ぐカジノ建設候補地として浮上
東京においてはお台場がカジノ建設の有力候補だと言われてきましたが、ここにきて、築地市場跡も新たな候補地として挙がってきているようです。
舛添東京都知事はカジノに関して慎重な姿勢を崩していませんが、日本で一番人が集まる場所にカジノが建設されれば、大きな経済効果を得られることは容易に想像できます。
今後の東京都の動きにも注目していきましょう!
コメント