映画が好きな者にとってどのジャンルにおいてもお気に入りの作品があるものですが、劇中での駆け引きや心理戦、更には舌戦を楽しめる映画であれば「ラウンダーズ(Rounders)」はその劇中での心理描写を含めて外すことのできない傑作です。
卓越した心理描写は観る者の心を鷲掴みにする
主演は数々の映画賞を受賞しているマット・デイモンと、アクの強い人物を演じさせたら右に出る者がいないエドワート・ノートンで、この2人を中心とした心理描写は観る者の心を鷲掴みにします。
劇中において、学費をポーカーで稼ぐマット・デイモン演じる主人公ロースクールの学生マイクは、天才的なラウンダーとして登場します。
作品内でそのマイクは全財産を賭けた勝負に負けてしまい、一度は足を洗う決心をするのですが、エドワート・ノートン演じるイカサマ賭博師のワームから誘われ、またもやポーカーの世界へ足を踏み入れてしまいます。
緊迫感あるポーカーゲーム
真面目に生きていれば美しい恋人や将来を約束された弁護士の道が開けるにも関わらず、ポーカーの魅力から逃れられなかった男をヒューマンタッチで描いています。
ポーカーで賭ける一瞬にこそ自分を見出してしまった男達の、緊迫した駆け引きや巧みな心理戦がスリリングに展開されます。映画特有の派手なアクションがあるわけではないにも関わらず、緊迫感あるカードシーンにはドキドキせずにはいられません^^
ギャンブル映画における傑作
作品としては比較的に男臭い作品であろうこのラウンダーズですが、最近の作品とは一線を引くようなスタイリッシュさを求めない撮り方をしていることが逆にリアリティのある作品に仕上がっています。
ギャンブル映画において、まさに傑作であると断言できる作品には違いありません。
【ラウンダーズ(Rounders)】
1998年公開、アメリカ映画。
上映時間:121分
監督:ジョン・ダール
脚本:デヴィッド・レヴィーン、ブライアン・コッペルマン
<キャスト>
マイク・マクダーモット (マット・デイモン)
レスター・“ワーム”・マーフィー (エドワード・ノートン)
テディKGB (ジョン・マルコヴィッチ)
ジョーイ・キネッシュ ( ジョン・タトゥーロ)
エイブ・ペトロフスキー (マーティン・ランドー、)
ジョー (グレッチェン・モル)
ペトラ (ファムケ・ヤンセン) 他・・・
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